会長所信表明
会長 塩路 信兼
私のクラブ歴30数年の中で、二度目の会長就任である。世の中の趨勢としては世代交代が進んでいる中で、私のようなロートルがしゃしゃり出るのは、甚だおこがましい事であると思わないわけでもありませんが、任命頂いた事に感謝しつつ、その責を果たせるよう頑張れればと思う次第であります。
さて今年度のRIのテーマは「ロータリーのマジック」です。ちょっと難解なテーマですが今年度のRI会長のステファニーA.アーチック氏の体験された逸話に基づいています。先ず、逸話を紹介しましょう。
数年前、現在のRI会長がドミニカ共和国で浄水器の設置を手伝っていた時のこと、浄水器の片方から汚い水が入って、反対側から透明な水が出てくるのを、二人の少年が見ていたそうです。その水の流れを止めた時、少年の一人が会長の袖をつかんで、「もう一度魔法を見せて」と言ったそうです。もちろん、その浄水器が魔法なのではありません。浄水器を輸送し、設置し、受益者の方々と協力してメンテナンスを行うために、会長達が懸命に活動したことで、安全な水を簡単に入手できれば自分たちの人生が変わるということを、少年達は知っていたのです。少しでもその少年達の力になれたと知ったことで、会長の人生も変わったとあります。この体験こそが今年度のRIのテーマ*「ロータリーのマジック」*になっています。この様に、自分の経験・体験の中で皆さんに喜んで頂いた奉仕、具現化出来なかった奉仕があれば提案して下さい。小さな奉仕事業であれば今期の事業として、今期では手に負えそうにない事であれば、二年度先(2026〜27年度=松下年度)に当クラブも創立五十周年を迎えますので、出来る出来ないは別として、五十周年の事業として考えてもいいのではないかと考えています。幸か不幸か前年理事・役員会で暫定的ではありますが、実行委員長の命も受けていますので、先ずは五十周年の組織づくりから始めたいと思っています。この紙面を借り、皆さまにご協力をお願いする次第です。
さて、地区のガバナー方針としては「ロータリーの原点 四つのテストを実践しよう」です。四つのテストについては、今までに何度も議論されてきた問題であり、易しくて難しい問題です。個人的ではありますが、ロータリアンとして、いつも自問自答しながら自分の規範として心に留めておくよう努めています。
<クラブ運営方針>
*クラブ奉仕*
・例会の卓話については、「聞く」姿勢を大事にして頂きたい。卓話者が私たちの為にどれだけの時間を費やし、話す内容を吟味し、原稿を作成したかに想いを馳せれば、只、話しを聞くのではなく、内容.話の上手下手でもなく、私たちの「聞く姿勢」を問われているのではないかと思うからです。
・毎年言われ続けられているが、会員の増強をお願いしたい。次々年度に当クラブも五十周年を迎えるが、創立当初24名、ピーク時47名、現在21名と云う事で創立当初メンバーよりも会員数が減少している。来る五十周年に向けて、今年度2名、次年度2名、次々年度2名の6名の増強を努力目標としたい。協力をお願いします。
*職業奉仕*
・今年度のガバナーの基本方針が「四つのテストを実践しよう」です。会員各位の職業奉仕に反映されるよう自分自身への問いかけも忘れずに事あるごとに促して行けるよう、職業奉仕(委)共々努力して参りたいと思います。
*社会奉仕*
・当クラブの目玉とも言うべき「ブックスタート」の事業を中心として、他に地域のニーズあった奉仕活動の実践に努めたい。
*青少年奉仕*
・青少年奉仕活動につき、地区からの要請があった場合は出来るだけ協力出来る様に努める。
*国際奉仕*
・財団/米山基金への協力
・当クラブは奨学生の非世話クラブであるが、何か協力出来るようなことがあれば対応したい。
以上、私なりの主だったクラブの方針等を掲げさせて頂きましたが、各委員会それぞれに今まで以上の事業の向上に努めて頂きたいと思います。
有田南ロータリークラブ
会長 塩路 信兼